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2008年6月16日米国フリースケール・セミコンダクタ・インク発表本文の抄訳です。

2008年6月17日

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社

組込みマルチコア技術の新方向を示すフリースケールのQorIQ通信プラットフォーム

PowerQUICCプロセッサを継承するQorIQプラットフォームにより、
次世代の性能、電力効率、プログラマビリティを実現

フロリダ州オーランド(フリースケール・テクノロジ・フォーラム) - 2008年6月16日 - 通信プロセッサのパイオニアで組込み半導体のトップ・サプライヤであるフリースケール・セミコンダクタは、組込みマルチコアの普及を大幅に加速し、次世代ネットワーキングを担う通信プラットフォームの新ブランドを発表しました。新しいQorIQ(コア・アイキュー)は、フリースケールのPowerQUICCプロセッサ・ファミリを発展させた次世代のプラットフォームで、これにより開発者はマルチコア移行に伴う懸念を払拭することができます。

フリースケールの上席副社長兼ネットワーキング・マルチメディア・グループのジェネラル・マネージャであるリネール・マッケイは次のように述べています。「QorIQは単なる製品ポートフォリオにとどまりません。このインテリジェントかつ包括的なアプローチにより、組込み産業はマルチコア移行の課題を解決できます。マルチコアは非常に複雑な技術で、特に組込み市場は電力、コスト、および性能の面で要求が厳しいため、その採用が難しくなっていました。マルチコアの性能を引き出すためには、先進の半導体を導入するだけではなく、コア・アーキテクチャ、オペレーティング・システム、およびソフトウェアの連動性といったシステム・レベルの深い理解が必要です。フリースケールのQorIQにより、組込み産業は新世代の組込みマルチコア時代に入ります。そして、信頼性と実績を併せ持つフリースケールのパートナー企業からは、一貫性のあるマルチコア移行ソリューションが提供されます。」

QorIQプラットフォームは、シングルコア、デュアルコア、およびメニーコア・プロセッサの構成を揃えており、すべてフリースケールのe500 Power Architecture™コアを採用しています。QorIQプラットフォームのエントリーモデルのP1およびP2ファミリでは、パッケージ、ピン、およびソフトウェア互換性を備えた5つの製品により、シングルコア・プロセッシングからデュアルコア・プロセッシングへの移行を容易にします。P3およびP4ファミリは、「メニーコア」への移行を可能にし、先進的な処理要求に対応します。P5ファミリは、組込みシステムの限られた消費電力制約の中で、最高性能を実現するよう設計されています。すべてのQorIQプラットフォームに包括的なプログラム・サポートが提供され、マルチコア実装の能力を最大限に発揮することができます。

Linley Groupの主任アナリストであるLinley Gwennap氏は次のように述べています。「マルチコア製品の新しいファミリにより、組込み市場におけるリーダーシップに取り組むフリースケールの姿勢は、組込み産業全体に影響を与えるでしょう。新しいQorIQプロセッサは、マルチコア・テクノロジの浸透とサポートを加速させ、数多くの組込みアプリケーションに展開されることと思います。この発展はマルチコア・エコシステム全体をも拡大させるでしょう。」

性能
フリースケールのQorIQプラットフォームは共通して高性能e500 Power Architectureコアを使用しており、動作周波数は400MHz〜1.5GHzです。QorIQのハイエンド製品では、性能を大幅に向上させる革新的な組込み技術を採用しており、コアごとの専用バックサイド・キャッシュ、データパス・アクセラレーション・アーキテクチャ(DPAA)、CoreNetコヒーレンシー・ファブリックを搭載しています。

電力効率
QorIQプラットフォームは、45nmプロセスで開発され、32nmおよびそれ以降のロードマップも用意されています。QorIQ技術をベースとした製品は、他の組込みマルチコア・アーキテクチャと比較して消費電力を大幅に削減できます。45nmプロセスのQorIQ製品は、4Wの高集積な製品から、30W以下のメニーコア製品まで幅広い範囲で提供されます。QorIQ P3およびP4ファミリでは、動作周波数と電圧を高精度に管理できるようにします。

プログラマビリティ
e500 Power Architectureコアを統合したQorIQプラットフォームは、シングルコアからデュアルコア、そして8コアというマルチコア処理への移行を容易にします。QorIQプラットフォームは幅広いPower Architectureエコシステムを引き続き利用することが可能で、フリースケールはパートナー企業と連携してマルチコア開発に伴う課題に取り組んでいます。

高性能なQorIQプラットフォームは、開発を簡素化するオンチップ機能として、組込みハイパーバイザ技術、コード・パフォーマンス・モニタ、および豊富なデバッグの可視性と利便性を備えています。フリースケールは、仮想化ソフトウェア開発環境メーカーのバーチャテック社との協業によって、ハイブリッド・シミュレーション環境を開発しました。これにより、組込みマルチコア環境におけるソフトウェアの開発、デバッグ、およびベンチマークが、制御可能で応答性に優れ完全な可逆性をもつ環境で可能となります。

45nmプロセスにおける、幅広いニーズに対応する5つのプラットフォーム
45nmプロセスのQorIQファミリには、5つの製品プラットフォームがあり、それぞれフリースケールのe500 Power Architectureコアをベースにしています。各プラットフォームはPowerQUICCプロセッサ製品とソフトウェア互換性があり、パワー、性能、価格に関する幅広いニーズに対応します。プラットフォームのラインアップは以下の通りです。

- QorIQ P1ファミリ:
デュアルコア製品とシングルコア製品があり、PowerQUICC II Proプロセッサのユーザにデュアルコアへの移行パスを提供し、性能改善をもたらします。QorIQ P1ファミリは、400MHz〜800MHzで動作し、特長として、高集積度、先進セキュリティ機能、豊富なインタフェースを備えています。P1ファミリの最初の製品は、P1020、P1011およびP1010通信プロセッサです。P1ファミリは、マルチサービス・ゲートウェイ、Ethernetスイッチ・コントローラ、ワイヤレスLANアクセス・ポイント等、高性能が求められつつも電力および温度に厳しい制約があるアプリケーションに最適です。

- QorIQ P2ファミリ:
デュアルコア製品とシングルコア製品があり、動作周波数は最大1.2GHzです。PowerQUICC II Pro、およびPowerQUICC IIIプロセッサのユーザに移行パスを提供するQorIQ P2ファミリは、QorIQ P1ファミリとピン互換です。P2ファミリは、電力および温度制限の厳しいネットワーキングおよび通信ラインやチャネル・カード・アプリケーションに最適です。P2ファミリの最初の製品は、QorIQ P2020およびP2010通信プロセッサです。

- QorIQ P3ファミリ:
「メニーコア」プロセッシングへの移行を加速するQorIQ P3ファミリは、複数の高性能Power Architectureコア、CoreNetファブリックおよびデータパス・アクセラレーション・テクノロジを備えています。フリースケールは、まもなくこのプラットフォーム・レベルの製品を発表する予定です。

- QorIQ P4ファミリ:
フラッグシップ製品のQorIQ P4080通信プロセッサを含むQorIQ P4ファミリは、革新的なCoreNetファブリック・インタコネクト技術、3階層の組込みキャッシュ、そして組込みマルチコア環境に最適化された最大8つの1.5GHz e500mcコアを備えており、最大30Wの消費電力で動作します。P4ファミリは、エンタープライズおよびサービス・プロバイダ・ルータ、スイッチ、基地局コントローラ、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)、アクセスおよびメディア・ゲートウェイ、ならびにネットワーキング、テレコム、産業、および航空宇宙市場における汎用組込みコンピューティング・システムに最適です。

- QorIQ P5ファミリ:
デュアルおよびシングルPower ArchitectureコアをベースとしたQorIQ P5プラットフォーム・シリーズは、最大でも30W以下の消費電力でフリースケールの最高性能組込みプロセッサを実現します。フリースケールは、まもなくこのプラットフォーム・レベルの製品を発表する予定です。

フリースケールのPowerQUICC製品は今後も、組込みネットワーキング市場において価値のある優れたソリューションであり続けます。フリースケールは、QorIQデバイスとPowerQUICCプロセッサ・ソリューションが多くのアプリケーションで継続して利用されることを期待します。
http://www.freescale.com/multicore


フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、ネットワーキングおよびワイヤレス・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界30カ国以上で、半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。フリースケールは世界的な大手半導体メーカーです。2007年度の売上高は57億ドル(USD)でした。詳細は、http://www.freescale.com(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。


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